予防接種トンデモ論ドイツ語版出版を記念して、予防接種トンデモ論から一部、ご紹介します(その5)。
胸腺への悪影響が精神疾患や発達障害を生む
現在、集団予防接種によって、国民のあいだに精神疾患や発達障害があらわれてきています。
子どもが誕生してから7歳までの最初の7年間、子どもが正常に発育するためには十分な温かさが必要です。温かさとは文字どおり「熱の力」のことであり、同時に「愛の力」でもあります。
子どもは、親や先祖から代々受け継がれた遺伝的・感情的・カルマ的な負荷を持って生まれてくるものですが、早い段階で、粘液を出すことによってそれらの負荷を排泄します。粘液を出し切ることによって、親や先祖たちの遺伝的・感情的・精神的なくびきから解き放たれ、そうして初めて自分本来の人生を生きられるようになるのです。子どものかかる病気は、その熱によって粘液とともに先祖の負荷を排泄しきるよい機会となってくれるもので、ありがたいものだといえます。
しかし、もしこの時期に熱の力が抑圧されたり、抗生物質や予防接種によって自然な免疫システムの活動が乱されると、捨て去るべき粘液が子どもの体内に何年も溜まり続けることになります。その場合、子どもは先祖や両親の遺伝的・感情的・精神的情報を保持したままとなり、その影響を受けるようになります。そして後年、自己表現を制限するようになったり、成人しても自分自身の人生を生きず、両親のパターンを繰り返すようになったりします。
生まれてから最初の7年間、免疫システムの中心は胸腺にあり、そこには白血球のTリンパ球がたくさん蓄えられています。胸腺は生後何カ月間かは母乳によって養われ、その後は両親や家庭の温かい愛の力によって支え続けられます。胸腺の発達は免疫のみならず、健全な精神と感情の発育に大きくかかわっています。この時期に愛の力を注がれることによって、自分の基盤となる家庭や家族をいつくしむ感覚が育まれるのです。もしこの時期に親から温かい愛と保護を十分に得られなければ、胸腺の発育が不全になってしまい、それは後に感情的問題のきっかけになります。
次の7歳から14歳までの7年間は、特に神経系がめざましく発達する時期です。想像力や創造力が吹き込まれ、その子ども本来の個性と自由が発揮されるようになってくるのです。そしてこの時期に、子どもは両親と感情的に分離し、独立心を芽生えさせていきます。これは、その子どもが自分本来の個性を発揮する時期にきているということで、健全な成長過程のプロセスです。そしてこの感情的な分離と呼応して、このころに体内の免疫システムの中心は胸腺から骨髄と血液に移行し、胸腺は退化していきます。
このように、胸腺は発育段階に応じて大きくなったり小さくなったりし、免疫機能を担うと同時に、子どもの感情的・精神的発達に大きく関与しています。
しかし、予防接種はこの胸腺の働きを大きく狂わせてしまうのです。赤ん坊のうちに予防接種すると免疫システムの過活動が引き起こされ、胸腺内に激しい活動が引き起こされます。これによって胸腺が異常なスピードで発達してしまい、本来ティーンエイジャーになってから迎えるべき発達のピークを、2~3歳で迎えてしまうことになります。つまり、肉体はまだほんの小さな子どものまま、感情や精神だけがあまりにも早くティーンエイジへと突入し、思春期特有の感情過敏や醒めた感覚をもつようになるというわけです。
胸腺の早すぎる発達と未成熟のままの退化は、ほかにもさまざまな症状を引き起こします。過度のかんしゃく、多動、世間から感情をひどく打ちのめされたような感覚、自閉症、学習障害、良心の欠如、感情の働きが極度に活発になることからのADD(注意力欠如障害)、さらには児童犯罪の引き金にもなります。
つづく。次回はエイズについてです。