日本ホメオパシー医学協会発行の『ホメオパシー新聞』に“「Strangeな日本」 ICH国際電話会議より”というタイトルの記事が出ていました。
http://homoeopathy-life.cocolog-nifty.com/news/2012/02/strange-ich-125.html
定例の28カ国、30団体からなる国際ホメオパシー評議会ICHの国際電話会議が行われ、そこでくだんの「ホメオパシージャパンカード事件」が取り上げられたようです。海外の反応はというと、
ICHのメンバーからは、JCBの対応について、
「日本はとてもおかしい!」
「日本でしばしば奇妙なことが起こる」
との声が相次いだ。
とのことです。
当たり前ですね。200年の伝統があり、政府がホメオパシーを代替医療として認めている国が、イギリス、フランス、ドイツ、ベルギー、イタリア、スイス、オランダ、ポルトガル、ブルガリア、ハンガリー、リトアニア、ルーマニア、オーストリア、ロシア、メキシコ、キューバ、チリ、コロンビア、コスタリカ、エクアドル、南アフリカ共和国、インド、パキスタン、スリランカ、シンガポール、マレーシア、カナダなどなどあり、全世界的にホメオパシーが使われているにもかかわらず、海外も含めホメオパシーの商材を扱う全ての会社との契約を解除するというJCBの発言を聞いたら、「日本はとてもおかしい!」と言われてもしかたがありません。
しかし、今回の記事で一番注目したのは以下の部分です。
ここから『ホメオパシー新聞』より引用
※1「ホメオパシーを阻止する大きな力が働いた」=米国医師会
ロックフェラー(J.D.Rockefeller)やケタリング(CharlesKettering)といった大企業のリーダーたちも、成人後は一貫してホメオパシーのケアを受けており、ホメオパシーを評価していた。ホメオパシーを「積極的で進歩的な医療手段」と形容していたロックフェラーは、九七歳まで生きた(九三歳で亡くなった彼のホメオパスよりも長生きしている)。一方のケタリングは、アメリカの二社の大手企業(ナショナル・キャッシュ・レジスター社とゼネラル・モーターズ社)に、ホメオパシー医によるケアが受けられる従業員用クリニックを開設するように働きかけている。彼本人も、ホメオパシー医であるマッキャン医師(T.A.McCann)のケアを頼りにしていた。そのケタリングの協力のもと、オハイオ州立大学は一九一四年にホメオパシー医学を教える学部を設けた。
一九二〇年、そのホメオパシー医学部に研究所を付設すべく、ケタリングは一〇〇万ドルを寄付している。しかしまもなく、米国医師会の代表が学長に学部の閉鎖を強く働きかけ、ホメオパシー医学を教えれば医学認定の剝奪もありうると警告した(Roberts、1986)。その会談の直後、大学側はケタリングに寄付金を全額返却し、ホメオパシー医学部を閉鎖している。
薬の販売では途方もない額の金がもうかるが、われわれの多くは、巧みなマーケティング戦略によって、医薬品のこのような「景気の良い」側面から目をそらされたり、やむを得ないことだと思ってしまいがちである。
こういうことだ。ゴリラが家の中にいるのに、ゴリラがいると言おうものなら、ほら吹きか変人呼ばわりされてしまう。このゴリラは昨日や今日生まれたわけではなく、何世代にもわたってここで成長を続けている。このゴリラは、相手側が協力を求めようと求めまいと、競合する勢力を排除しようとする自己防衛本能をもっている。いかなる競合勢力も、繰り返し徹底的に攻撃を受ける。
ホメオパシーの歴史は、医療のこのような一面を明らかにしている。というのも、米国医師会は一八六〇年から二〇世紀初頭にかけて、その倫理規定に、会員はホメオパシー診療を行う医師に相談してはならず、ホメオパスを受診している患者を治療することも許されない、という条項を設けていた。医療史上、医師が瀉しゃけつ血によって患者を死亡させたり、水銀などの腐食剤を日常的に処方していたような時代に、米国医師会にとってとがめるべき行為であって起訴に値するとされた唯一の行為は、ホメオパスを受診するという「罪」だったのである。
事実、一八八一年にニューヨーク州の医療機関が、学問上の資格の種類を問わず、ホメオパシーを利用する医師にも会員資格を認めたことがきっかけで、ニューヨーク州医師会が米国医師会から丸ごと締め出されてしまった。ニューヨーク州医師会がようやく米国医師会に復帰できたのは、二五年も経ってからのことである(Walsh,1907,p.207)。
世界の一流有名人がホメオパシーを選ぶ理由(ホメオパシー出版)より引用
『ホメオパシー新聞』からの引用終わり
「ゴリラが家の中にいるのに、ゴリラがいると言おうものなら、ほら吹きか変人呼ばわりされてしまう」
けだし名言です。ほら吹きか変人呼ばわりするのは、当のゴリラたちです。このゴリラたちは、徒党を組んで、ホメオパシーに肯定的な全ての人をみさかいなくほら吹きか変人呼ばわりすることを生業としています。そして、このようなゴリラたちがいるということを暴露しようものなら、やっぱり、一斉にほら吹きか変人呼ばわりされてしまいます。
ホメオパシーが効くと言えば、一斉にほら吹きが変人呼ばわりされ、ホメオパシーを少しでも擁護すると、一斉にカルトの信者か変人呼ばわりされてしまいます。そしてやがて人々は真実を言うことをあきらめてしまいます。もちろんゴリラたちの狙いはそこにあります。
しかし皆さん、もうこんなゴリラ芝居はやめませんか? 勇気をもって本当のことを言いませんか?