2012年4月27日 (金)

4月28日17:30~TBS系列『報道特集』の後半の特集、『精神薬大量処方の暗部』が放映されるそうです。

4月28日 17:30~ TBS系列の『報道特集』の後半の特集で、「精神薬大量処方の暗部」と題して、精神科での薬の大量処方が深刻な事態を招いている現状が報道されるようです。一度に500錠を服用し死に至ったケースなど、なかなか表沙汰にならない診察室の実情を患者遺族らが告白したものです。

5月5日 14:00~16:00 小倉謙氏特別講演「数字で見る精神医学の実像」
という講演がCHhomで行われるようです。

これは本当にやばそうな講演会です。『心の病を売り込む』のDVDを作った「市民の人権擁護の会」の日本支部の方が講演を行うようです。

以下、CHhomのホームページから引用します。 

午後には、賢いお母さんは知らないでは済まされない向精神薬(心に使うクスリ)の実態について、市民人権擁護の会世話役で「心の病を売り込む」(日本語版)の制作・普及活動を行っている小倉謙氏に「数字で見る精神医学の実像」というテーマで講演を頂きます。
小倉氏は、父親が経営するスイミングクラブのインストラクタが出てこなくなったことで、その方の自宅を訪問した際、家庭内で暴れている様子にショックを受けたのですが、その方が「リタリン」という薬を服薬していたということがわかりました。そこで「リタリン」とは何かを調べると、いろいろとおかしい?と思うことが出てきて、そのおかしい?ことをいろいろと調べるにつれ、芋づる式におかしい?ことが出てきて、やがてその膨れあがったおかしい?ことが、必然的に一つの結論に向かって収束していき、疑いようのない世の中の全体構造を知るに至りました。 今回は小倉氏が調査しわかった日本における向精神薬や精神医学を取り巻くおかしい?ことを次々と明らかにしてくれます。原発問題に世界の問題の縮図があったように、向精神薬や精神医学の問題に世界の問題の縮図があることに驚愕することでしょう。小倉氏は、現在スポーツジムを経営しており、自分の時間の7割を、向精神薬や精神医学の真実を知らしめる活動とその犠牲となった人々の救済活動に尽力されています。世の中の全体構造を知るために、そして真実を知り、その餌食とならないためにも是非この機会にご参加ください。講演会後、引き続き『心の病を売り込む』のDVD上映会を行います。

http://www.homoeopathy.ac/11reserve/20120505.php

※この小倉氏の講演会に参加した人には、『巨利をむさぼる――向精神薬による治療の真相』というDVDがプレゼントされるとか?!

BBC、朝日新聞、日本学術会議などがこぞってホメオパシー叩きを行う理由にも通じる講演と思います。まじでやばい話を聞きたい人は、この機会をお見逃しなくご参加されることをおすすめします。

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5月6日
13:30~15:30 川田薫氏特別講演「生命誕生実験とそこから見えてくるもの」
15:30~16:10 川田薫氏ととらこ先生との対談

これはまじで魂について考えさせられる講演になるのではないかと思います。

以下、CHhomのホームページから引用します。 

午後の部は、理学博士である川田薫氏をお招きして、特別講演ならびにとらこ先生との対談を行います。川田氏は、世界初、そして世界で唯一、生命体誕生実験に成功した科学者です。また水の研究もしており、水の三次元構造の電子顕微鏡写真の撮影に世界で初めて成功した科学者でもあり、科学者としてホメオパシーの有効性を支持しています。
今回の講演では、川田氏の実験中に撮影した、生命体が誕生した瞬間の映像をご覧いただけます。その生命体は映画『スライブ』でも言われているトーラス形をしているそうです。生命体とはなにか?についての答えが、この映像を見ることで直接的に理解することができるのではないかと思います。川田氏も生命体誕生実験を通して価値観が変わり、命の本質を追求し、動物や物に魂が宿っていて重さがあることを証明したり、密教を学び高野山大学の名誉教授にもなられた異色の科学者です。そんな覚者とも思える川田氏が生命誕生実験とそこから見えてくるものについて語ってくれます。魂の存在などに否定的な夫をもつ方はぜひこの機会に夫婦そろって参加されることをおすすめします。きっと価値観が変わると思います。講演後に行われるとらこ先生との対談も楽しみです。

川田薫氏プロフィール
理学博士。東京理科大学物理学科卒。東京大学地震研究所、東京大学物性研究所を経て、三菱金属中央研究所に入社。並行して科学技術庁、通産省などの評価委員、研究員を歴任後、川田研究所を設立。科学技術庁の外郭団体「科学技術振興事業団」の「さきがけ研究21」でミネラルの研究を行う。さまざまなミネラルの作用を発見し、ミネラルを使って土壌改良することで低農薬、無農薬農業を指導し、研究の成果を応用した生命の起源を探求。日本屈指の空海研究家でもある。物理学者 文学修士 密教学者

http://www.homoeopathy.ac/11reserve/20120506.php

※ものにも魂が宿っていることを納得したい人は、この機会をお見逃しなくご参加されることをおすすめします。ものとのつきあいかたが変わると思います。

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5月12日、13日

ラビ・ロイ氏講演『治癒とチャクラの原理 実践的な研究』
カローラ・ロイ氏講演『チャクラ・フラワーエッセンス セミナー(1)』

5月講演会 昨年の英国スクーリングの際に伝説的なケーステイクを行い多くの反響と感動を呼び起こした
ラビ・ロイ&カローラ・ロイ氏の来日講義が5/12(土)5/13(日)に行われます。
昨年の英国スクーリングで伝説的な講義を行った、ロイ夫妻が初来日にし、2日間の講演を行います。『ホメオパシーの手引きシリーズ』でおなじみのロイ夫妻ですが、昨年の英国スクーリングで衝撃的な講演を行ったとか?!
英国スクーリングでの感想は、以下にあります。
http://www.homoeopathy.ac/08lectures/part-time/20111103.php

ラビ・ロイ氏は「放射能-放射線と放射性物質のホメオパシー的解毒と予防」の著者であり放射能に対するホメオパシーアプローチを長年研究されている先生です。
1986年チェルノブイリの原発事故が起こった際、放射線被ばくが引き起こす様々な症状に苦しむ人々を放射線のレメディーを与えて治癒した多くの臨床経験を持っています。
また、クライアントの主訴、体や心の問題についてヒアリングし、感情やマヤズムの観点からエネルギーレベルの問題を拾いあげ、適切なレメディーを選択実践するホメオパスとして活躍しています。

カローラ・ロイ氏はバッチフラワーエッセンスを基盤としてラビ・ロイ&カローラ・ロイ氏が独自に開発したチャクラ・フラワーエッセンスを用いて、これまで長年実践をしてきました。
英国スクーリングにおいて、これらのエッセンスを体験しその素晴らしさに感嘆される学生も多くいらっしゃいました。

ホメオパシーレメディーは治癒の障害を取り除くもの、そしてフラワーエッセンスは治癒のパワーを引きこむものという言葉通り、その効果は素晴らしく、ホメオパシーとフラワーエッセンスを組み合わせて使うことを学べる機会です。
http://www.homoeopathy.ac/11reserve/20120512_0513.php

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5月19日、20日 ユブラジ・シャルマ氏講演会

『スピリチュアル・マテリア・メディカ』の著者であるユブラジ・シャルマ氏が、5月21日の日本の金環食を見るために来日し、医学占星術の講義を二日間にわたって行います。

5月21日は偶然でしょうか、必然でしょうか、実は由井学長の誕生日であり、シャルマ氏は、この5月21日の金環食を境に日本が大きく変わると予言しています。今回の日本で起きる金環食は、昨年の日本で起こった大災害と放射能のトラウマを自分の力で癒していく大きなチャンスとなると同時に、神道の自然神とつながるチャンスとなります。

http://www.homoeopathy.ac/11reserve/20120519.php

以下、CHhomのホームページより引用

金環食について

金環食をスピリチュアルにとらえると、時間的には短いですが太陽のエネルギーが入ってこない状態になり、このとき、地球の内側に存在している人間の潜在的集合意識が表面にみんな浮上してきます。同時に、人類が自分の力で高次の太陽の力を借りることなく、自分の中にある問題と戦い克服することができるチャンス、自分で克服できると知るチャンスとなります。

今回の日本で起きる金環食は、昨年の日本で起こった大災害と放射能のトラウマを自分の力で癒していく大きなチャンスとなると同時に、神道の自然神とつながるチャンスとなります。

シャルマは、この5月21日の金環食を境に日本が大きく変わると予言しています。
今回の金環食は、日本の人口の6割が体験する現象で、日本人の集合意識に沈められた、暗い感情や歴史などが浮上すると同時に、罪悪感政策によって奪われてしまった日本人としての誇りや自然を畏敬し自然とともに生きる神道の心を取り戻す力になるのではないかと思います。そして、真実を知り、真理に目覚める日本人が大量に出てくるのではないかと思います。 放射能を恐れてばかりいたり、誰かを責めていても解決にはなりません。世の中で起きることの中に自分自身を見いだし、自分の意識を転換することで克服していくことが大事です。

今回の日本で起きる金環食は、日本人が集合意識レベルで大きく転換するまたとない機会であり、自分で自分を癒すことができることを知り、他者を責めることで失ってしまった力を自分自身に取り戻すチャンスであります。シャルマが提案するように、皆さん、5月21日、朝早いですがお近くの神社に行ってこの金環食を体験し日本の真の復興を祈りましょう。

この5月21日という日は、由井寅子学長の誕生日でもありますが、この日食によって、大震災と放射能へのトラウマを自分で癒す力を取り戻すと同時に、日本人としてのアイデンティティを取り戻す、真に日本の復興がはじまることを願います。そして日本復興にホメオパシーは大きな力を発揮することができます。ホメオパシーが正当に評価されその真価を発揮することを願っています。

5月21日金環食情報

2012年5月21日の朝、トカラ列島、屋久島、種子島、九州中部から南部、四国の大部分、近畿地方南部、中部地方南部、東海地方の大部分、関東地方の大部分、東北地方南部で、太陽と地球と月が一直線に並び、太陽が月と重なり、太陽がリング状に欠けて見える金環食(金環日食)が観測できます。東京では、7時32分頃、太陽高度35度で継続時間5分4秒の金環食となります(東京で金環食が観測できるのは、江戸時代の1839年以来173年ぶり)。福島第一原発も含まれています。今回の日食では東京・大阪・名古屋の三大都市圏が金環食帯に入っており、金環食帯に含まれる人口は8千万人を超え、日本の総人口の6割以上にもなります。

シャルマ氏からの緊急ビデオメッセージ
5月21日 金環食で日本は変わる? [YouTube]

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こりゃ、5月21日は神社に行って真の日本復興をお祈りしなくては!!

5月19日、20日のシャルマ氏講演会では、ホメオパシーでシャルマ氏の『スピリチュアル・マテリア・メディカ第二巻』が特別価格で販売されるようです。また、ホメオパシーと占星術関連の他の本も出版されるという話も耳にしました。

2012年4月18日 (水)

ホメオパシーの科学的根拠(その14) ノーベル賞受賞者、リュック モンタニエ博士、ホメオパシーへの強い支援を表明

以下は『世界の一流有名人がホメオパシーを選ぶ理由』(ホメオパシー出版)の著者である、デイナ・アルマン氏が書いた記事から、ホメオパシーの科学的根拠として引用したものです。
オリジナルは、こちら

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ノーベル賞受賞者、リュック モンタニエ博士、ホメオパシーを深刻に受け止める。

フランス人のウイルス学者で、エイズウイルス発見の功績により、2008年度のノーベル賞を受賞しているリュック モンタニエ博士が、ホメオパシーへの強い支援を表明し、科学会を驚かせている。

2010年12月24日発行のサイエンス誌 (1)に掲載された画期的なインタービューの中で、リュック・モンタニエ教授は、中傷されたり誤解されることの多いホメオパシー医療への擁護を表明した。

ホメオパシーは世界中で200年以上にわたる歴史を持ち、ヨーロッパに於いては医師/治療家が実践している代替医療の中でも大きな地位を占めるが (2)、特に従来型医療志向が強い医師や科学者たちは、薬物の投与が超微量であることを理由に、その効能性について懐疑的な態度をとり続けて来た。

ホメオパシー医療について実施された臨床研究の中で、論文審査のある学術誌に発表された報告書のほとんどが肯定的な臨床結果を示しているが (3, 4)、 特に 呼吸器系のアレルギー (5, 6) 、インフルエンザ、線維筋痛 (7)、関節リウマチ(8, 9)、小児の下痢、腹部手術後の回復期 (11)、注意力欠如障害 (12)、そして従来型ガン治療の副作用の低減において、良好な効果が現れている(14)。臨床試験に加えて、ホメオパシー薬の生物学的作用は数百件の基礎科学研究によって確認されている。インビトロ研究と呼ばれるタイプの基礎科学実験においては、67の実験 (その内1/3が反復) そして反復実験全体の3/4近くが肯定的な結果を示している (15, 16)。

多肢にわたる基礎科学と臨床研究の証拠に加えて、ホメオパシーは19世紀にアメリカとヨーロッパに広く広まり、指示されてきたという事実があげられるが、それはちょうどその頃猛威をふるっていた、コレラ、腸チフス、黄熱病、猩紅熱やインフルエンザ等の疫病の治療において、人々が目覚ましい効果を経験したからに他ならない。

世界エイズ研究予防財団の創始者であり、会長をつとめるモンタニエ博士は次のように述べている「ホメオパシーのすべてに真実性があるとは言いかねる。私がここで言えるのは、高希釈(ホメオパシーで用いられる)に関しては真実である事だ。ある一つの物質の高希釈が“無価値”であることはない。これらは水構造であって、水構造は原分子を模倣(再現)する性質を持つからである。」

ここでモンタニエ博士は、彼自身の実験的研究について触れているが、それは、激しい振とうをくり返しながら希釈された薬物を投与するという、ホメオパシー医療の論争点の一つを証左するものであった。希釈液には原物質が全く含まれないと言うのが昨今の科学者の間で一般的に想定されていることであるが、モンタニエ博士の実験によると(そして、彼の他の同僚たちによる数多くの実験によっても)、原初の薬剤の電磁信号は水の中に残存し、驚異的な生物学的作用を発揮するというものであった。

モンタニエ博士は、中国、上海の北方交通大学(この大学はしばしば“中国のマサチューセッツ工科大学”にたとえられる)で新たな地位に就いたばかりで、今後、彼の名を掲げた新しい研究所での仕事に勤しむ事になる。この研究は物理学、生理学そして医薬を統合させた新しい科学の流れに焦点を置く:DNAから放出される電磁場の水中における現象。彼と彼の率いる研究チームは、その論理的根拠と薬剤としての適用可能性について研究することになる。

モンタニエの新しい研究は、様々な細菌のDNAを高度に希釈したものから放出される電磁波の調査であると博士は言う。モンタニエは、「我々の発見によると、DNAは水中において、その構造形態に変化が起きるが、こうした変化は極めて高度の希釈においてもしっかりと存続し、それが、我々にとって計測可能な電磁信号と共鳴する。細菌とウイルスのDNAからは高強度信号が放出される。」

モンタニエは、こうした新知見は、自閉症、アルツハイマー病、パーキンソン病、そして多発性硬化症ばかりでなく、その他良く見られる多くの慢性病への新しい新規治療につながるものであると断言している。

モンタニエは2009年に自分の発見についての最初の論説は書いているが、(17) その後2010年の半ばに ノーベル賞受賞者仲間が開催する誉れ高い会議に於いて、ホメオパシーへの関心を表明すると共に、この医療システムの意義について触れている。

フランスの退職年齢法によって、現在72歳のモンタニエは公立の研究所で働く事が許されていないため、研究費の入手も限られている。モンタニエは又、ホメオパシーや自然治療への敵対ムードがあることは否めず、大手製薬会社や他の幾つかの従来型研究支援機関からの研究費の入手も難しいことを自認している。

他のノーベル賞受賞者からの支援

モンタニエの新しい研究は、しばしば“ベンベニスト事件”と呼ばれるフランスで最も話題になった出来事を彷彿とさせる。著名な免疫学者であったジャック ベンベニスト博士は2004年に死去しているが、彼が行った研究は他の三つの大学の実験室でも再現され、ネィチャー誌 (19)に発表された。ベンベニスト博士と他の研究者達は物質の超希釈水投与を用いて、好塩基球と呼ばれる白血球にある特定の効果を生じさせた。

ベンベニストの実験結果は建前では、虚偽であるとされたが、(20) モンタニエはベンベニストは “現代のガリレオ”であって、彼が余りに時代を先取りしていたこと、そして、その正当性が誤って見落とされ、社会的に敵視されがちな医学的・科学的論題を調査した為に攻撃されたと考えている。

ベンベニストとモンタニエの他に、モンタニエと同様に、ノーベル賞受賞者であるブライアン・ジョセフソンの意見も有力である。

ニューサイエンティストに発表されたホメオパシーについての論評に対して、ジョセフソンは次の様に書いている:

ホメオパシーへの反論に対する貴殿の意見に関して:希釈を反復した後の無視できるほどに小さい溶質分子という点への集中攻撃は、的から外れていると思われます;と言うのは、ホメオパシー医療の擁護基盤は、水の中に存在する分子の影響によってではなく、水構造の変容に起因するからです。

単細胞的な分析では、水は液体である為、こうした図式で示される様な構造を持つはずがないと結論づけられるかも知れません。しかしながら、ここで取り上げている液晶は、通常の液体と同じように流れる一方で、巨視的距離〈空間〉を通して、秩序的構造を維持できる事実を鑑みれば、こうした考え方自体に当然無理があると言えます。私の知る限りにおいて、今日までのホメオパシーへの反論の中で、この独特な視点を考慮に入れて検討された後で、反論が存続したケースは皆無であります。

これに関する話題として、ジャック・ベンベニストの同僚であるヨレーン・トーマスをはじめとする他の研究者たちによる実験的データに基づく主張、“水の記憶”として知られる現象が挙げられます。これが正当であるとすれば、ホメオパシーそのものより、こちらの方が重要性を帯びるでしょう。そして、これは、現代の科学会の視野の狭さの証左でもあり、こうした諸々の反論への解答とは、それを性急に分析することなどではなく、これらを相手にしないことであります (21)。

イギリス、ケンブリッジ大学の名誉教授を務めるジョセフソンのこうした論評を受けてニューサイエンティストの編集者たちは、どう言った理由で、彼がこうした型破りの思想を支持するようになったかを質問した。これへの彼の解答は次の様なものであった:

私はかつて、フランス人免疫学者であるジャック・ベンベニストが初めて彼の発見;すなわち、水はそれ自体に溶解された化合物の“記憶”を保持する、についての発表を行った会議に参加したことがある -これはホメオパシーの効力の解明につながるかも知れない。彼の発見は、科学者たちの間に理不尽な強い反発を引き起こしてしまい、それによって、彼がどれほど酷い目にあったかに私は驚かされた (22)。

ジョセフソンは今日、どれほど多くの科学者たちが “病理学不信” に陥っているかについて説明し、すなわち、彼らの発言 「これが本当だとしても僕は信じない」に現れている様に、彼らがどれほど非科学的態度を持ち続けているかに言及した。

つい最近も、ジョセフソンはホメオパシー懐疑派のホメオパシーへの慢性的無知に対して次の様に応戦している「容易に理解できる理論が数多く存在する中で、その内の一つを用いれば、水が記憶を保持できるという概念は容易に反証できるでしょう、所詮根拠のない議論にすぎません。」

その後のサイエンスのインタビューで、モンタニエは、現在、ホメオパシーの様に型にはまらない幾つかの論題への非科学的ムードが存在することへの深刻な憂慮を表明している 「ベンベニストと同じ結果を再現している研究者たちがいるが、それを理解しない人たちからの知的活動テロを恐れている、という話しを聞いた。」

インタビューの中で、「あなた自身エセ科学の方に流されている事への懸念はないのですか?」 と言う質問に対して、モンタニエはきっぱりと 「ありません。何故なら、これはエセ科学ではないからです。インチキ療法ではありません。これらは本物の現象であって、今後の更なる研究に値するものです。」 と応えて、インタビューを終えた。

懐疑派による誤報

ホメオパシー懐疑派の多くが、ホメオパシー医療の効果を立証する研究は“存在しない”と実際に触れまわっていることには全く驚かされる。こうした供述は明らかに虚偽であるにもかかわらず、このような主張がインターネットばかりか、一部の論文審査のある記事においても、まかり通っている。少し詳しく調べるだけで、ランセット、BMJ、ピディアトリクス、ピディアトリクス、小児感染症ジャーナル、チェストやその他多くの高く評価されている医学誌や科学雑誌に公表されているクオリテイの高い研究を見つける事ができる。これらの雑誌の一部はホメオパシーについての研究の否定的結果を公表してはいるものの、肯定的な研究結果のほうが否定的なそれを遥かに上回る。

ホメオパシーの虐待や誤報は想像に難くない、というのは、この医療システは医薬品から生じる経済的利益に多大且つ深刻な脅威をもたらすからである、言わんや、その根本原理や生体臨床医学の世界観に於いてはなおさらである。こうした事を鑑みれば、英国医師会がホメオパシーを大胆不敵にも“魔術”と呼んだ事もそんなに驚くことでもない。迫害を行うものは誰でも、特にそれが潜在的競争者を悪魔扱いする事でメリットが得られる場合は、必然的に“魔女”を見い出すことは予想できる(ホメオパシーのヨーロッパでの競合的役割はアメリカでのそれより遥かに大きい。)

ホメオパシー懐疑者達は又長きにわたって、ホメオパシー薬は余りにも希釈され過ぎている為、それ自体に含まれる物質は“皆無”であると主張して来た。しかしながら、信頼のおけるインドの科学技術研究所で実施された新しい試験によると、超希釈水の中にも、元々の原物質の“ナノ粒子” の存在が確認されている。研究者達は透過電子顕微鏡法 (TEM)、誘導結合プラズマ原子発行分析 (ICP) による電子線回折と科学分析 (24) を用いて、こうした超希釈水の中に物資的要素が存在することを実演して見せた。この研究結果から言うと、ホメオパシー薬の中には薬効成分が“一切含まれていない”と主張する人たちは、無知もしくは不正直であると言える。

なぜなら、研究者達は2種類 (30Cと200C) のホメオパシー高希釈水の中に、それぞれナノ粒子の存在を確認しているばかりか、4種類の異なる薬剤 (Zincum met./zinc; Aurum met. /gold; Stannum met./tin; and Cuprum met./copper) を使用して試験を行い、その結果を “具体的な証拠”であると結論付けているからである。

こうした結果を聞いても、ホメオパシーに対して懐疑的な人たちは、それでもホメオパシー処方薬に含まれる原物質は少なすぎて、生物学的作用を持たない、と言い張るかもしれないが、こうした主張もまた見当違いであることが証明されている。少量投与効果についての多面的研究は “ホルメシス” と呼ばれ、広範囲に亘る科学的専門分野において実施されたおよそ1000件の試験結果は、一部の生物系に一定の物質の超微量投与をした場合、意義深いそして時には実質的生物学的効果がある事を確認している。

論文審査のある雑誌Human and Experimental Toxicology の特別号 (2010年6月) は、全面的にホメシスとホメオパシーとの関連性にフォーカスしている。(25) そして、この号の記事では、様々な物質のホメオパシー投与の効力を検証している。

最後に、いかなる論題に於いても懐疑的見解というものは、科学と医薬の発展にとって大切である事を述べて置きたい。しかしながら、ノーベル賞受賞者、ブライアン・ジョセフソンが上に述べている様に、多くの科学者たちは特定の論題に対して“病理学的不信”を抱いており、それが結局は、不健康で非科学的な態度を生み出し、真理や本物の科学の妨げとなる。懐疑的見解は、その主張によって論題への研究を打ちきりにさせたり、議論の可能性を終わらせようとせずに、その様に不思議ではあるが強力な現象を新しい違った方向から検証したり説明しようと試みるならば、極めて有効と言えよう。これは、ホメオパシー医薬の生物学的そして臨床的効果を模索し評価しようと試みる我々にとって、常に立ちはだかる課題である。

参考文献

(1) Enserink M, Newsmaker Interview: Luc Montagnier, French Nobelist Escapes "Intellectual Terror" to Pursue Radical Ideas in China. Science 24 December 2010: Vol. 330 no. 6012 p. 1732. DOI: 10.1126/science.330.6012.1732

(2) Ullman D. Homeopathic Medicine: Europe's #1 Alternative for Doctors. http://www.huffingtonpost.com/dana-ullman/homeopathic-medicine-euro_b_402490.html

(3) Linde L, Clausius N, Ramirez G, et al., "Are the Clinical Effects of Homoeopathy Placebo Effects? A Meta-analysis of Placebo-Controlled Trials," Lancet, September 20, 1997, 350:834-843.

(4) Lüdtke R, Rutten ALB. The conclusions on the effectiveness of homeopathy highly depend on the set of analyzed trials. Journal of Clinical Epidemiology. October 2008. doi: 10.1016/j.jclinepi.2008.06/015.

(5) Taylor, MA, Reilly, D, Llewellyn-Jones, RH, et al., Randomised controlled trial of homoeopathy versus placebo in perennial allergic rhinitis with overview of four trial Series, BMJ, August 19, 2000, 321:471-476.

(6) Ullman, D, Frass, M. A Review of Homeopathic Research in the Treatment of Respiratory Allergies. Alternative Medicine Review. 2010:15,1:48-58. http://www.thorne.com/altmedrev/.fulltext/15/1/48.pdf

(7) Vickers AJ. Homoeopathic Oscillococcinum for preventing and treating influenza and influenza-like syndromes. Cochrane Reviews. 2009.

(8) Bell IR, Lewis II DA, Brooks AJ, et al. Improved clinical status in fibromyalgia patients treated with individualized homeopathic remedies versus placebo, Rheumatology. 2004:1111-5.

(9) Fisher P, Greenwood A, Huskisson EC, et al., "Effect of Homoeopathic Treatment on Fibrositis (Primary Fibromyalgia)," BMJ, 299(August 5, 1989):365-6.

(10) Jonas, WB, Linde, Klaus, and Ramirez, Gilbert, "Homeopathy and Rheumatic Disease," Rheumatic Disease Clinics of North America, February 2000,1:117-123.

(11) Jacobs J, Jonas WB, Jimenez-Perez M, Crothers D, Homeopathy for Childhood Diarrhea: Combined Results and Metaanalysis from Three Randomized, Controlled Clinical Trials, Pediatr Infect Dis J, 2003;22:229-34.

(12) Barnes, J, Resch, KL, Ernst, E, "Homeopathy for Post-Operative Ileus: A Meta-Analysis," Journal of Clinical Gastroenterology, 1997, 25: 628-633.

(13) M, Thurneysen A. Homeopathic treatment of children with attention deficit hyperactivity disorder: a randomised, double blind, placebo controlled crossover trial. Eur J Pediatr. 2005 Dec;164(12):758-67. Epub 2005 Jul 27.

(14) Kassab S, Cummings M, Berkovitz S, van Haselen R, Fisher P. Homeopathic medicines for adverse effects of cancer treatments. Cochrane Database of Systematic Reviews 2009, Issue 2.

(15) Witt CM, Bluth M, Albrecht H, Weisshuhn TE, Baumgartner S, Willich SN. The in vitro evidence for an effect of high homeopathic potencies--a systematic review of the literature. Complement Ther Med. 2007 Jun;15(2):128-38. Epub 2007 Mar 28.

(16) Endler PC, Thieves K, Reich C, Matthiessen P, Bonamin L, Scherr C, Baumgartner S. Repetitions of fundamental research models for homeopathically prepared dilutions beyond 10-23: a bibliometric study. Homeopathy, 2010; 99: 25-36.

(17) Luc Montagnier, Jamal Aissa, Stéphane Ferris, Jean-Luc Montagnier, Claude Lavallee, Electromagnetic Signals Are Produced by Aqueous Nanostructures Derived from Bacterial DNA Sequences. Interdiscip Sci Comput Life Sci (2009) 1: 81-90.
http://www.springerlink.com/content/0557v31188m3766x/fulltext.pdf

(18) Nobel laureate gives homeopathy a boost. The Australian. July 5, 2010. http://www.theaustralian.com.au/news/health-science/nobel-laureate-gives-homeopathy-a-boost/story-e6frg8y6-1225887772305

(19) Davenas E, Beauvais F, Amara J, et al. (June 1988). "Human basophil degranulation triggered by very dilute antiserum against IgE". Nature 333 (6176): 816-8.

(20) Maddox J (June 1988). "Can a Greek tragedy be avoided?". Nature 333 (6176): 795-7.

(21) Josephson, B. D., Letter, New Scientist, November 1, 1997.

(22) George A. Lone Voices special: Take nobody's word for it. New Scientist. December 9, 2006.

(23) Personal communication. Brian Josephson to Dana Ullman. January 5, 2011.

(24) Chikramane PS, Suresh AK, Bellare JR, and Govind S. Extreme homeopathic dilutions retain starting materials: A nanoparticulate perspective. Homeopathy. Volume 99, Issue 4, October 2010, 231-242.

(25) Human and Experimental Toxicology, July 2010: http://het.sagepub.com/content/vol29/issue7/
To access free copies of these articles, see: http://www.siomi.it/siomifile/siomi_pdf/BELLE_newsletter.pdf

2012年4月 1日 (日)

1988年6月の『ネイチャー』に掲載されたベンベニスト博士の論文を否定する論文はいかにして捏造されたか?(その3)

チンピラトリオによる「高希釈は幻想か」という論文(報告書)とそれに対するベンベニストの反論を、『真実の告白――水の記憶事件』からご紹介します。

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「裏づけ調査」の報告は1988年7月28 日号『ネイチャー』に掲載され、私の最悪のシナリオの予感は的中した。「高希釈は幻想か」のタイトルの下、マドックスとランディ、スチュワートの3人の署名入りの報告は、「水が自らを通過した溶質の記憶を再現できるという仮説はむなしく根拠がないものである」と断じたのである。調査チームが“寄せ集め”のグループでしかないことや、そのメンバーが誰一人として「インセルムのユニテ200研究所が追究してきたテーマ・分野における実験経験」がないことを承知のうえで、彼らはわれわれの実験を痛烈に批判したのである。

マドックスたちは、不満の第一は「実験がいつもうまくいくとはかぎらないということに対する失望」だと考えた。誰か私をつねってみてほしい。夢を見ているのではないか。自ら立候補して検証チームに入ったとはいえ、エキスパートともあろう者が生物学についてこのような愚かなことを声高に言えるものだろうか。生物学においては、複雑なシステムはいつも100%うまくいくとはかぎらない。妊娠においてさえそういえる。高希釈に関しては、100%成功の保証はないが非常にポジティブな結果が出る傾向が強いということを、私は常に公の場で明言してきた。

このような科学的現実についてすら無知であるということは、おそらくマドックス、ランディそしてスチュワートの「研究分野における個人的経験の欠如」からくるにちがいない。問題は彼らの報告の論調である。彼らは7つの実験のうち4つはポジティブまたはそれに近い結果を出したことを認めざるをえなかったが、「ベンベニスト博士によってポジティブとみなされた」という表現を使用しており、報告の続きを読めば、この表現も一体となって、ある一つの目的が透けて見える。つまり、あらゆる手段を使ってわれわれの実験の成果を台なしにしようということである。

この報告のなかで最も言語道断ともいうべき部分は、『ネイチャー』の読者が実験の内容を知ることさえできないということである。

裏づけ調査を詳細に伝える報告が完成したとき、つまり出版の数日前ジョン・マドックスは、最新号の『ネイチャー』に掲載される調査報告について私が意見を述べられるようにそれを届けてくれた。私はマドックス商会の原稿が以下の文章で締めくくられているのを知った。「ベンベニストの実験の大部分はよい結果を出したが、われわれはそれらが人為的または統計的なミスであると信じている。しかし、これはすべての実験データに関していえることではない(4番目に行った一連の実験のように)」。

4番目に行った一連の実験は私が何度も強調したように盲検法で行われ、1988年6月に出た論文のなかで言及した曲線に似た、すばらしい結果を出したものであった。再検証に対する反論のなかで、私はこの文章が含んでいる二重の矛盾を突いた。

①もし数種の実験のなかで1つだけがうまくいき、それが人為的または統計的ミスでないならば、要するに、それはかかる現象が存在するという証拠そのものではないか。
②この文章は、この報告書の残りが立証しようとしていることと矛盾している。

『ネイチャー』はすばやく反応した。このフレーズは活字になった報告から全く削除されてしまったのである。したがって“エキスパート”による報告の印刷されたバージョンにはもはや存在しないこの重要なフレーズがあったことが、私の反論を読めば推測できたのである。

結局のところ、『ネイチャー』の調査報告は、真実に反する虚偽の申し立てと推量の寄せ集めにすぎない。こう断言する理由はほかにもある。

調査報告の執筆者たちは、実験(そして使用された血液の出所)の結果から活動のピークの位置、すなわちジグザグ曲線の最も高い点は必ずしも同じではないことを指摘している。しかし、ある患者の血液がほかの患者の血液と全く同じように反応するわけではないことや、たとえ同じ患者の血液であっても採取が行われたときによって異なった反応を見せるということぐらい、生物学を専攻する学生であれば誰でも知っている。なぜなら皆が同じアレルゲンに反応するわけではないからである。しかし、わかりきったことを証明することに満足しないジョン・マドックスとそのチームは、われわれが6月に『ネイチャー』に掲載した論文のなかで断言した結論とは全く逆の結論をわれわれに突きつけたのである。われわれは、「抗免疫グロブリンE によって引き起こされた脱顆粒化の波の反復は再現可能だが、新たに抗免疫グロブリンE を使用して行う実験のたびに、または使用する血液サンプルが変わるごとに、この現象のピークが1~2 回の希釈分ずれうる」とすでに明言した。

別の言い方をすれば、抗免疫グロブリンEを希釈するにつれて生じる活性化の沈静と再開を表す曲線の形は、必ずしも同一の血液から採取した好塩基球を使っても同じにはならないということである。これに関して、報告のなかには明らかな矛盾がある。1988年7月に出た彼らの報告のなかで、われわれが活性化のピークを「周期的にかつ位置も全く同じになる」現象として証明したと、彼らは書いている。そして彼らは実験の結果はわれわれの説明と一致しないこと、ユニテ200研究所のデータ(すべての実験の結果が記録されており、私は彼らに自由に閲覧させた)によれば、曲線のピークの位置は実験を行うごとに変化するとなっている、という結論を出したのである。

私はこれ以上何と反論すればいいのだ?いかさまシャーロック・ホームズによるショックはまだある。彼らはわれわれが論文のなかで紹介した実験結果に、好塩基球が脱顆粒しない血液サンプルがあることを考慮に入れていないこと、これによって統計結果をねじ曲げていると非難したのである。ところで、私はヒトの好塩基球の脱顆粒実験の考案者なので、この実験が人口のおよそ50%にしか機能しないということをよく承知している。これはアレルギー体質の人とそうでない人とを分ける基準なのである。

『ネイチャー』に掲載されたわれわれの論文はさらに、「好塩基球の脱顆粒化は通常の量を使用したときに起こらなければ、高希釈にしても起こらない」と強調している。抗免疫グロブリンEを通常の量使った際にヒトの血液に対し効果がない場合にでも、その血液をさらに高希釈にして反応をみてみるというほどの暇が私にはないことは明らかであろう。F1レースにおいて参加車の平均時速を出す際に、参加しない一台の車を計算に入れないからといって、いったい誰が主催者をとがめるであろう?

マドックスの気に入らなかったことはもう一つあった。彼は1988年6月に掲載したわれわれの論文の共同署名者のうちの2名の給料と彼らのホテル代が、ボワロン・ホメオパシー研究所との契約によって支出されていることを発見し“落胆”したらしい。エリザベート・ダヴナとフランシス・ボーヴェの給料がボワロン社によってまかなわれているというのはそのとおりである。しかしこの事実は私の側からみれば2つの結論を導くのみである。

一つは、ボワロン社の科学部長フィリップ・ブロンの名前が共同署名者のなかに表記されるということで、これについて私は全く何も隠すつもりはない。二つ目は、公的研究機関(インセルムやCNRS など)と製薬会社や薬事産業との間に交わされる契約は、ごく日常行われているということである。フランスでは前述のように、かかる契約は1981年以降、行政当局によって奨励されている。契約によって支払われる資金は一般的にインセルムの研究チームの活動予算の約半分を占めている。私が指導する研究所も、ホメオパシーではなく西洋医学的治療に使われるアレルギー治療薬を製造する製薬会社との間で契約を交わしていた。当時この契約によって活動経費の90%がカバーされた。だからといって、われわれが実行し発表している研究が汚れているということにはならなかった。

実際、マドックスとその一味の批判は、見つけだそうとしたもの――不正――が見つからなかったため無理矢理こじつけた腹いせ的な性格が強い。彼らが見つけたがっていたたぐいの不正行為は、マドックス、ランディそしてボルティモア事件においてその資質に問題があることが露呈した例のスチュワートの3人が、多少なりとも力量があるとみなされたかった点に存すると思われる。

しかし調査を行う前の計画によれば、この裏づけ調査は失敗だったといわざるをえない。不正行為はなかった……としたら、それなら別のものを探せばいい。そして疑念と監視の張り詰めた空気のなかで行われた数種の実験から、「サンプリングのミス」または「統計的見地」により、『ネイチャー』はわれわれの実験を再現不可能と結論を下したのだ。クラマールでの5年にわたる実験作業の集積も、カナダやイタリア、イスラエルの研究所の出した結果も考慮せずに。

「掲載されるか滅びるか」この格言は前にみたとおりイギリス人研究者の作である。「掲載されてそして滅びる」この格言は『ネイチャー』によれば、私の研究チームの運命ということになるにちがいない。

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このチンピラトリオによるベンベニスト博士の論文を否定する論文(報告書)は、いいがりに使えそうなものなら節操なく利用する、と表現できる恥知らずなやり方で作成されています。

ベンベニスト博士の高希釈水に原物質の情報が保存されている実験結果を否定することができないと考えた彼らは、そういうことには一切触れず、ベンベニスト博士が言ってもいないこと(ピークの位置も一致する)を言ったとし、よって検証の結果、再現性はなく、ベンベニスト博士の論文と一致しなかった、つまりあの実験は幻だったとしたのです。本質をすり替え、ベンベニスト博士の論文を否定するためにとんだいかさまをやったのです。この三人がチンピラトリオでないとしたら、世界中どこを探してもチンピラトリオは見つけることはできないでしょう。それほど彼ら三人組は、正真正銘、本物のチンピラトリオなのです。

本来周期性があるかどうかということも、高希釈水が原物質の情報を保存するかどうかという観点で言えばどうでもいいことのはずです。抗IgE抗体が存在しない水に好塩基球が反応し脱顆粒を起こすということ自体がこれまでの常識を覆すすごい発見なはずです。
さらにそれが周期性をもって現れるということも驚くべきことであるはずなのに、その周期のピークが希釈1~2回分ずれることがあるから、ネイチャーに掲載されたベンベニスト博士の論文の主張と異なり、再現性はなく、つまりはベンベニスト博士の実験は幻だったとする報告書を発表することは、悪意以外のなにものでもありません。

ピークの位置も完全に一致するなどベンベニスト博士は一言も言ってはいないし、ピークの位置が希釈1~2回分ずれることがあることも、同じ患者の血液でも全く同じにならないことがあることもきちんとネイチャーの中で述べているのです。

こうしてネイチャーに掲載されたベンベニスト博士の論文は幻だったとし、多くの人がきちんと彼らのいかさま報告書を読むこともなくベンベニスト博士のミスだと信じ、水の記憶自体が嘘だと信じてしまいました。一方で、ベンベニスト博士が不正を行った可能性を暗示し(はしごが移動されていたことと封筒の折が剥がれていたこと)、いつしかいかさま師、インチキ科学者のレッテルを貼られ、フランス科学界の面汚しと罵られ、偽科学批判者たちによって世界的な笑い者にされていきました。まったくひどい話です。

詳細は、『真実の告白――水の記憶事件』をお読みください。

1988年6月の『ネイチャー』に掲載されたベンベニスト博士の論文を否定する論文はいかにして捏造されたか?(その2)

ベンベニスト博士の論文の調査委員会の構成メンバーであるチンピラトリオ(ジェームズ・ランディー、ウォルター・スチュワート、ジョン・マドックス)が引き起こす、実験が科学の次元を遙かに超えたものと変貌していく様子を、前回と同様『真実の告白――水の記憶事件』からご紹介します。

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1988年7月4日『ネイチャー』の3人の調査チームは、張り詰めた空気のなかでクラマールにおける活動を開始した。われわれは5日間にわたっていくつかの実験をしなければならなかった。

 最初の2日間は4つの実験が行われた。一つはうまくいかなかったが、残りの3つは決定的ともいえるほどよい結果が出た。なかでも盲検法(目隠し実験)は最もよい結果が出たほどだった。私はジョン・マドックスたちが困惑しているのを感じていた。

3日目、ジェームズ・ランディの提案した符号づけによる一連の盲検法が行われた。これに関連して起こった事件のエピソードは後に悪いニュアンスをこめて報告され、この調査チームの目的を垣間見せることとなった。

ランディは試験管の暗号表をつくり、それからそれをアルミホイルで包み封筒の中に入れた。封筒は粘着テープで天井に固定されるという仕組みである。翌日暗号解読のときになって、ランディは封筒を天井にくっつけるときに使用した軽量ばしごが動かされていることに気づいた。彼は、はしごの位置まで正確に印をつけていたのだった。この謎解きは簡単だった。私の研究チームのヨレン・トマが研究室に入ったとき、このはしごが部屋の真ん中に置きっぱなしになっているのを見て、いつもの場所に戻さなくてはと判断して動かしたのだった。封筒を天井から回収しつつ、ランディはさらに封筒の折り返し部分がはがれていることを指摘した。しかしながら結局のところ暗号表には手がつけられていないことは認めた。これら一連の事件は『ネイチャー』に掲載され、あたかも不正が行われたかのような悪い印象を読者に与えたのである。

ランディのきわめて素朴な符号づけによる最初の盲検法が、完璧といっていいほどの結果を出していただけに、この事件はいっそう嘆かわしかった。実験の結果得られる、例の曲線は非常に満足のいくものになり、われわれが以前に得たことのある最良の結果(これについては私はすでに論文のなかでそういう結果を得たことを強調していた)に匹敵するものとなった。

『ネイチャー』の論文のなかで、私の話は“手を加えられ”以下のようにねじ曲げられた。「私たちは今まで行った実験を通しても、このようにすばらしい結果を得たことはなかった」と。こんなことは言ったことがない。なぜなら6月に出版された『ネイチャー』に掲載された論文のなかで、すでにかかる曲線を得たことを発表していたし、イタリアのチームによる実験によっても、このような最良の曲線はすでに得ていたからである。

次第に不健全な空気が研究室を覆いはじめたスチュワートが訳のわからない理由で叫びだすヒステリー発作を起こし、マドックスが落ち着くようなだめなければならない場面が何度もあった。

また盲検法を行っているとき、ジェームズ・ランディが手品の芸当を披露することに熱中し、時計の針を触らずに回してみせたり、仕事中の研究者の背後で大笑いを始めたりしていた。

このような目立ちたがり屋を私の研究所に迎え入れたことは実に痛恨のきわみであった。やつらをたたき出したくて私の我慢はもう限界であった。

この張り詰めた空気のせいで、私の研究チームのなかのエリザベート・ダヴナの集中力は大きく損なわれた。彼女は緻密で難しい実験をこなすことのできる優秀な研究者である。一日中、顕微鏡をのぞき込んで好塩基球を数えることができるが、そのため数分たつとひどい頭痛に襲われることは誰もが知っていた。ましてや操作中に興奮した人が彼女の耳元で何かを叫んだりすればなおさらである。エリザベートは優秀な研究者であると同時に非常に繊細な若い女性でもあることから、論争や争いには全く耐えられなかった。私は何度も彼女が目に涙を浮かべているのを見た。

いちばん危機的な状況だったときなどは、研究室のガラス越しに私は彼女を励まし慰めるため小さなキスを送った。これに対しアングロ・サクソンの清教徒(ランディ)は声高に私と彼女との関係を問いただしてきた。好塩基球の運命はひそやかな愛の波動の影響を受けて……。

最後の2日間はわれわれに要求される実験操作の量があまりに多くて(われわれが通常こなす量よりも2~3倍多かった)実験終了の見通しが難しくなった。最初の実験――これはポジティブだった――が納得のいくリズムでなされたのに対し、今度はそのリズムを急に上げろという。そのためにリスクも負わなければならない。通常のやり方に反して、実験操作手順などの決め事がジョン・マドックスから前もって知らされたことは一度もなかったことをここに付け加えたい。私はそうすることを要求しなかったことで、一方では罪悪感も感じた。その結果、実験における秩序、リズム、様式はすべて偽エキスパートによって絶えず変えられかねない状況になった。

たとえば不正行為を排除するという口実の下、ある一連の実験においてウォルター・スチュワートは希釈の操作を自分が行うことを要求してきた。彼自身はそういうテクニックに全く精通していなかったにもかかわらず

そして起こるべきことが起きた。最後の一連の実験の結果が、全く使えない代物になってしまったのである。2種類の実験において“基準”となるべきコントロール試験管(高希釈の抗免疫グロブリンEを含んでいないもの)がでたらめの結果を出したのである。もう1種類の実験においては、出た結果のすべてが解読不能であった。

この週のある夜、私は研究省大臣ユベール・キュリアン主催のディナーに招待され、ジョン・マドックスとともに出席した。トップレベルの15人のフランス人科学者やインセルムの所長フィリップ・ラザール、厚生省大臣レオン・シュワルゼンベールらがそこにはいた。

ディナーに赴く道すがら私は、今まで喉から手が出るほど切望していたが叶わなかったフランス科学界からの支援・支持を得られることを期待した。実際、私は大臣や政治科学的権威集団が著名なエキスパートで構成されたチームをつくって、私にどんな立証をすべきかや、結果につきいかなる解釈をし仮説を立てるべきか、または立てざるべきか等についてアドバイスしてくれることを望んでいたのである。

が、食事が始まるや、私はいかなる援助も当てにできないことや、この場に呼ばれたのは公衆の面前で糾弾されるためであったことをすばやく悟った。私はコレージュ・ド・フランスの教授(名前は有名らしいが、その傲慢さや地位の高さを正当化するだけの発見をしたようには見えない人物)から「フランス科学界の名誉を傷つけた」と非難されたからである。つまり彼が言いたかったことは、将来ノーベル賞候補となりうるような私の同僚からその可能性を奪った、ということらしい。

これ以降私は、テーブルの下に隠れてびくびくしている、権力に隷属させられた“フランス科学界”から見捨てられ、たった一人でわが道を行かざるをえなくなったのである。

水が生物化学的活動を再現することができると私が立証したせいで、30 年間さしたる科学的功績も上げることができなかったこの共同体(フランス科学界)が、「名誉を傷つけられた」というのである。まるで19 世紀であるかのようにフランス科学エリートは、空気よりも重いエンジンが空を飛んだり、隕石が大気中を移動するという考えが愚かだ(かつおそらくは「不名誉」である)と判断しているのである。

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つまりはこういうことです。ベンベニスト博士はチンピラトリオが見つめる中、最初の2日間の間に4つの実験を行い、1つは失敗、残りの3つは決定的とも言える成功をおさめました。本来なら、4回中3回の実験結果が、水に抗IgE抗体の情報が保存されていることを示すものだったならば、水に抗IgE抗体の情報を保存する能力があることは確実な証拠となります。本来1つでも成功したならそのように言えるはずです。高希釈・震盪水が本当にただの水だというなら、対照のコントロール実験と同じでヒト好塩基球は反応しないはずだからです。

当然、ホメオパシーを葬り去るために招集された選り抜きの3人がこれを面白く思うはずがありません。上記一つとってみても、もとよりこの3人が、事実を事実として客観的に評価するつもりは全くないことは明白です。

このままでは大変まずいと考えた彼らはいろいろしかけてきます。トップバッターは、手品師、ジェームズ・ランディーです。不正のないところに不正があったかのような疑惑を作り出します。

どういう手口かというと、天井に符号を書いた紙を入れた封筒を貼り付けます。そしてはしごをわざわざ部屋の真ん中に置いておきます。そしてそれに動かしたらわかるようにはしごの位置をマーキングしていたというのです。

ちょっと考えてみてください。部屋の中央にはしごが置いてあったら、誰だって片付けようとすると思いませんか? そうです。不正がないところで不正の疑惑を作り出すために、天井に符号の書いた紙の入った封筒を貼り付け、あとは部屋の真ん中にはしごを置いておけばよいのです。

研究室に入ってきたとき、部屋の真ん中にはしごが置いてあるのを見つけた研究チームのヨレン・トマは、当たり前のことですが、はしごを定位置に片付けたのでした。そしてジェームズ・ランディーは、“はしごを使った形跡がある”と大騒ぎします。こうして、はしごが移動された形跡があったということをネイチャーに記載することで、読者が研究チームが天井に張り付けた符号を盗み見るために、はしごを使ったに違いないという疑念を抱かせることに成功します。

そして次の仕掛けが待っています。封筒の折り返しが剥がれていたと……。糊の種類と量と封筒の折による元に戻ろうとする力によって、時間とともに剥がれるように細工することなど手品師ならいとも簡単にやってのけるでしょう。

しかし結局のところ、暗号表には手を付けられていないことに同意しています。さすがに暗号表に手をつけていたとすると、犯人が必要となり、そこまではできなかったのでしょう。彼らの目的とするところを達成するには、不正が行われたに違いないという印象を読者に与えることができれば十分だったのです。そのために手品師ランディーが煙のないところでみごとに煙を出させることに成功したわけです。

そもそも、これは二重盲検法ではありません。なぜなら、ジェームズ・ランディーは、暗号内容を知っていたからです。本来なら第三者による第2の符号づけが行われるべきだったのです。検証チームの一員が符号を知っていたという事実が、そもそもこの検証が公正でないことを物語っています。

さあ、ジェームズ・ランディーによって不正の痕跡は創作されました。あとは、たいそうプレッシャーを与えて、実験が不成功に終わらせるようにすればよいだけです。

いよいよ、スチュワートの出番です。マドックスはスチュワートの耳元でこうささやいたのかもしれません。“さあ、思う存分暴れておやり”。それは想像ですが、スチュワートは、訳のわからない理由で叫びだすヒステリー発作をたびたび起こします。ベンベニスト博士の実験チームはエクソシストかオーメンかと思ったことでしょう。

そうかと思うと今度は、ランディーが手品の芸当を披露することに熱中し、時計の針を触らずに回してみせたりするのです。そうかと思うと、実験している人の背後に回り込み、突然大笑いを始めたりするのです。

もはや、ベンベニスト博士の研究室内は、異様な空間になっていたと想像します。ただ足りないものがあります。それは軽業師とクマ使いです。なぜマドックスは軽業師とクマ使いを調査委員会に入れなかったのだというベンベニスト博士の怒りがわかるような気がします。その空間に軽業師とクマ使いがいれば、シルクドソレイユだったということでしょう。第一、耳元で奇声や大声をだされたら、おちおち実験に集中できるわけがありません。

エリザベート・ダヴナの集中力は大きく損なわれました。操作中に興奮した人が彼女の耳元で何かを叫んだりすればなおさらです。かわいそうに、エリザベートは何度も泣きながら実験を続けていました。それだけではなく、通常の3倍の量を作業させたり、ペースを乱させたり、プレッシャーをかけたり、奇声を上げたりします。

BBCで念のためホメオパシー薬(高度希釈したヒスタミン)を添加する前に、好塩基球を死滅させると言われている化学物質を使っていたように、念には念をとマドックスがスチュワートの耳元でこうささやいたのかもしれません。“スチュワート、やっておしまい!”。それは想像ですが、スチュワートが実力行使に打ってでます。
いいから俺にやらせろと。

そして起こるべきことが起きます。実験結果はでたらめな数値になってしまいました。こうして彼らの目的は達成されました。それにしても、コントロール試験自体が基準となりえないでたらめな数値になってしまったというのは一体どういうことでしょう? ベンベニスト博士は言及していませんが、もしかしたら不正があった可能性は考えられないでしょうか?もちろん、調査委員会による不正です。

研究省大臣ユベール・キュリアン主催のディナーに招待されますが、これはベンベニスト博士を糾弾するために計画されたものでした。つまり、ジョン・マドックスによって、ベンベニスト博士は不正を働いた可能性があること、ベンベニスト博士の実験結果は再現性のないものであったことが証明されたと、同胞のコレージュ・ド・フランスの教授に通達し、多くの科学者の面前でフランス科学界の面汚しと罵ることで、彼の名誉、名声をすべて剥奪したのです。

哀れなベンベニスト博士は、子ネズミのように、テーブルの下に隠れてびくびくして生きることになってしまします。

ベンベニスト博士の実験は幻か?とするトリオによる論文とそれに対するベンベニスト博士の反論へとつづきます。

つづく。

2012年3月28日 (水)

1988年6月の『ネイチャー』に掲載されたベンベニスト博士の論文を否定する論文はいかにして捏造されたか?(その1)

さて、最も評価の高い世界五大医学雑誌の一つである『ランセット』が、ホメオパシーを葬り去るためにお粗末な捏造論文を掲載したことはすでに述べた通り明らかですが、やはり元祖は、『ネイチャー』でしょう。

1988年6月28日に、世界で最も影響力のある英科学誌『ネイチャー』(アメリカの『サイエンス』と双璧をなす)に「高希釈された抗血清中の抗免疫グロブリンE(抗IgE 抗体)によって誘発されるヒト好塩基球の脱顆粒化」と題された論文が掲載されました。

この論文こそ後の大論争となったベンベニスト博士の「水の記憶」を証明したと言われる論文です。この論文掲載からわずか1ヶ月後、同じく『ネイチャー』から『高希釈は幻か?』というタイトルで、「水が自らを通過した溶質の記憶を再現できるという仮説はむなしく根拠がないものである」と断定した論文が掲載されました。

こうしてベンベニスト博士は世界中の笑い者となってしまいました。ここではベンベニスト博士の論文がネイチャーに掲載されてから、1ヶ月後の否定論文が掲載されるまでの過程を、『真実の告白――水の記憶事件』(ホメオパシー出版)から引用します。

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前略(ベンベニスト博士の論文が『ネイチャー』に掲載されるまでの過程も興味深いものですが、ここでは割愛させていただきます)

1988年6月に論文が掲載される前後の日々、私は『ネイチャー』誌にせかされた「調査委員会」の訪問を受けなければならないかと心配していた。『ネイチャー』のこのような要求は科学界の慣習に全く反するものであることを再びこの場で明確にしたい。

もし編集長がこの発見の真実性を確信していないのなら、なぜ「調査委員会」による訪問の前にわれわれの論文を掲載したのか。ジョン・マドックスはずっと後になって、論文掲載を迫る私の上司の圧力に屈したと答えた。私はマドックスの過度の要求にもかかわらず2 年の間ずっと私の論文が掲載されるために辛抱強く待ってきたことを否定しない。このような辛抱強さは競争的色彩を帯びざるをえない実験という道に踏み出したすべての研究者がもち合わせており、また、もつべきものである。そもそも論文掲載決定がなされたのはレフェリーからの異議に対し私がことごとく回答した後である。ということは、掲載の準備は完了したということである。国際的に最も影響力の強い(そして最も保守的でもある)科学誌の編集長ともあろう者が、ある論文が科学的根拠を欠いていると考えたにもかかわらず――それが正しくても間違っていても――彼らの掲載要求を拒絶するだけの権威がないとしたら、もう転職するしかないというべきである。

もう一つの仮説――おそらくジョン・マドックスは、ホメオパシーという異端を正当化する偽科学理論を空中で爆破して木っ端微塵にするために、あえてGO サインを出して離陸させたのである。私は、いつもマドックスが科学界の指示を受けて「偽科学」との闘いに人生をかけようと思っているのではないかと思ってきた。ある人は、言語道断のことが発表されたという確信、それに起因する雑誌広告や売上の増加なども無関係ではないと言う。

ジョン・マドックスは調査委員会の構成を伝えてきた。彼自身もその委員会のメンバーになっていた(彼の専門は物理学だが)。後の2人はアメリカ人で、ウォルター・スチュワートとジェームズ・ランディである。私は2 人のことを全く知らなかったし、彼らが何者であるかを知ったのは、私の研究所に彼らがやってくる数日前だった。スチュワートは不正行為を見破るスペシャリストであり、ジェームズ・ランディはユリ・ゲラー(私はこれが誰だか知らないが、ユリ・ゲラーと比較されるとは私もずいぶん大物になったということにちがいない。ユリ・ゲラーと私のどちらがこのことを誇りに思うべきかはわからないが)の化けの皮をはいだと主張する手品師である。

私が“スペシャリスト”たちの血統について十分知ったとき、彼らの調査訪問を断りたくなった。理由はいくつかある。まず第一に、マドックスが私の研究チームのなかに手品師がいるにちがいないという不正行為を前提にした仮説に立っていることが明らかであることである。私が袖の中に抗免疫グロブリンE を隠しておき、それからそれを数滴試験管の中にこっそり流し入れて楽しんでいたとでも言いたいかのように。

不正行為を見破るというスチュワートの人格はさらに問題が多い。そもそも彼は好塩基球の脱顆粒についての論文を審査する『ネイチャー』誌のレフェリーであったが、私の論文掲載に何ら反対しなかった。また彼は、免疫学におけるノーベル賞受賞者であるアメリカ人、ボルティモアに対し数か月前に不正があったと非難して、嘆かわしいボルティモア事件というのを引き起こした中心人物である(*8)。私の論文が掲載された同じ号でジョン・マドックスが、デイビッド・ボルティモアに対する喚問においてスチュワートの果たした役割を非難する態度を示したのは運命の皮肉であろうか。マドックスは、スチュワートと別のアメリカ人の科学者と“不正行為狩り”を推進するうえで協力してきたが、彼らは何ら実のある科学的成果をあげておらず、科学知識の自称ガーディアンにすぎないことを強調していた。それなのに、その同じスチュワート、ヒステリックな魔女狩り人スチュワートをもう一人の手品師を伴わせ、私の足を引っ張るためによこすとは。もはや足りないのは軽業師とクマ使いぐらいのものである。

このようなひどいならず者たちを私の研究所に迎え入れるにつき私が反対なのは当然で、どう対処すべきか正直いって追い詰められていた。まず第一に、『ネイチャー』誌が巨大な科学的権威であることである。熱烈なカトリック信者であれば、もしローマ法王がサイフを要求したらためらわずに手渡すであろう。ローマ法王が私の金を盗み、身分証明書を偽物とすり替え、科学因習警察に突き出すなどとは夢にも思わないからである。しかし私はそこまで『ネイチャー』を信じてはいない。彼らを受け入れたらどんなことになるか知れたものではない。さらに、もし私が再検証を拒めば、人は私が何かを隠したがっていると思うだろう。私は協力者や論文の共同執筆者と相談したうえで、ついに調査委員会を受け入れることを決意した。仲間たちは実験の有効性を微塵も疑っておらず、不正のないところで不正が発見されるわけはない、と確信していた。

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すでに書いた、2002年のBBCの捏造事件に深く関与しているチンピラ的手品師、ジェームズ・ランディーが、ベンベニスト博士の実験の調査委員の中になぜか入っており、ベンベニスト博士の実験の検証をするというのです。

さらに、免疫学におけるノーベル賞受賞者であるアメリカ人、ボルティモアに対し根も葉もない不正行為をでっち上げ、嘆かわしいボルティモア事件というのを引き起こした中心人物である、ウォルター・スチュワートが調査委員の中に入っているのです。不正行為をでっち上げることに関しては右に出るものがいないという輩が不正行為を見破るスペシャリストとしてベンベニスト博士の実験を検証をするというのです。

そして、「偽科学」を叩きつぶすよう指令を受けているのではないかとベンベニスト博士もいつも思っていた『ネイチャー』の編集長、ジョン・マドックスが自ら調査委員の中に入っています。

ベンベニスト博士が「ジョン・マドックスは、ホメオパシーという異端を正当化する偽科学理論を空中で爆破して木っ端微塵にするために、あえてGO サインを出して離陸させたのである」と推測していますが、確かにマドックスは「信じていなくても掲載はする。真偽はそのうち判明する」という立場であったことと、検証チームの面々、そしてベンベニスト博士の論文掲載からわずか1ヶ月にはもう反対論文を掲載しているという素早い対応を考えるとき、この言葉は真実味があると思います。

それにしてもよくぞここまで各方面のチンピラ的スペシャリストが一同に結集し、恥ずかしくもなく調査委員会を名乗るものだと感心せずにはいられません。まさに、“もはや足りないのは軽業師とクマ使いぐらいのもの”です。逆に言えば、この調査委員会に軽業師とクマ使いがいたら、完璧だったということです。

そして上記のような人たちを調査委員として受け入れてしまったベンベニスト博士を哀れまないでいられません。これからベンベニスト博士の研究室で巻き起こる大騒動はもはや科学という次元を遙かに超えたものになっていきます。

つづく。

2012年3月22日 (木)

これはやばいです。まじやばいです。「心の病を売り込む」

THRIVE(スライブ)に続いてなにやら上映会やっていると思って気になってはいたものの・・・「心の病を売り込む」のDVDを入手して見ました・・・。がこれはやばいです。まじやばいです。どれぐらいやばいかは、以下のアンケートを読んでいただければわかると思います。
■アンケート

ホメオパシー医学をいい加減な民間療法だと言う人がいますが、何百回というプル―ビング(実証)を積み重ねて、同種の原理による真の薬効を明らかにしたマテリア・メディカに基づき、クライアントの状態と照らし合わせてレメディーを処方するホメオパシーは、いい加減どころが、病気の根本原因である目に見えない生命エネルギーの滞りを、レメディー名として象徴化することで洞察可能にした、非常にすぐれた治療体系をもつ医学です。

一方の精神医学の実態には呆れ果ててしまいました。これは医学とは言えません。また、チンピラ的人間による一般人、精神科医への洗脳、製薬会社の莫大なお金の力による政界、精神医学、マスコミのコントロール・・・心の病が市場と見なされ、新しい市場を開拓し(新しい病名を作り出し)、弱みにつけ込んで商品(薬)を売り込む・・・・・・・・・。ホメオパシーが正当に評価され、早く心の病をもつ人の選択肢の一つとなることを願わずにはいられません。

定期的に上映会もやっているようです。無料です。
■上映会情報
3月24日(土)14:00~17:00
3月28日(水)14:00~17:00

ホメオパシーの有効性を示す論文は質が低いもので当てにならないというのは間違いです

2005年のThe Lancet(ザ・ランセット)のホメオパシーの有効性を否定する論文はいかにして捏造されたか?(その3)で以下のように書きましたが、疑問に思っている人がいるようです。

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さて、ホメオパシー否定派の人の中には、ホメオパシーの有効性を示す論文は高度な科学によらない(レベルの低い研究)と根拠なく主張しますが、エッガー博士らの研究チームは、ホメオパシーの試験とアロパシーの各試験の調査設計の善し悪しや、その手法を吟味した結果、質が高いと認められたのは、ホメオパシーの調査が二一件、一般薬の臨床試験は九件だけであったことはすでに述べた通りです。

この研究からは、ホメオパシーの研究は一般の医学研究と比べても高レベルなものが2 倍以上あることがわかります。しかしこの明白な事実について研究者たちは何のコメントもしていません。もちろん、ホメオパシー研究の全てがイコールホメオパシーの有効性を示す論文とはならないでしょう。しかし、ホメオパシーの研究は、ホメオパシーに肯定的な人が真剣にやっており、ホメオパシーに否定的な人はやりたがりません。なぜなら、ホメオパシーの研究を真剣にやるとホメオパシーの有効性を証明してしまうことになってしまうからです。しかし中には、ホメオパシーの有効性を否定するという意図をもって研究をする人がいます。ちょうどエッガー博士のような人です。

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しかしこれは、スイスのHTAレポートでも示されたことです。
以下、日本ホメオパシー医学協会のホームページから引用します。


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ホメオパシーにおける2006年HTAレポートは、補完代替療法(CAMs)の全体評価をするスイス連邦公衆衛生局(FSIO)に委託されました。ドイツ語圏学者チームによって書かれ、ドイツのWitten/Herdecke大学のG Bornhoft & F Matthiessenによって編集されました。

(中略)

このレポートは300ページに渡り、ホメオパシーにおける科学的文書を余すところなく再考察しています。22の再考察をまとめており、その内の20がホメオパシーに対してポジティブな結果を示している。また、その内の4つは、医学体系の1つとしてホメオパシーは効果があるという強い証拠を示しました。

(中略)

このレポートはまた、ホメオパシー実験の品質アセスメント結果も提示しており「ホメオパシーとフィトセラピーの研究は、現代医学研究よりも質の良いものであった。」と結論付けています。

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上記は、エッガー博士らの研究チームによって質の高い研究として残った論文が、ホメオパシーの方がアロパシーよりも2倍以上あったという事実と一致します。

つまり、ホメオパシー否定派が、「ホメオパシーの有効性を示す論文は、レベルの低い当てにならない論文だ」という主張は間違いで、実際は、現代医学の薬剤研究の論文よりもレベルの高いものが多いというのが本当のところです。

2012年3月21日 (水)

2002年のBBC(英国放送協会)のホメオパシーの有効性を否定する番組はいかにして捏造されたか?

BBCは2002年11月26日に「ホライゾン」というホメオパシーについての1時間半のドキュメンタリー番組を制作しました。

この番組はBBCによるホメオパシーバッシングの先駆けであり、21世紀の世界のホメオパシーバッシングの先駆けとなりました。

「科学番組」と「リアリティ番組」を融合したような生放送番組で、ホメオパシーは数年前より「何の物質も入っていないので、作用すると言うことが不可能」と言われている。しかしそれに反してホメオパシー商品のセールスは伸びる一方というのが現状。そこで、BBCがホメオパシーについて取材をするというストーリー。

そして、以下の紹介が続きます。

○ ホメオパシーレメディー希釈の説明。
○ プラシーボという人もいるが、それではどうして動物に効くのか?
○ 現代医学に見放されたがホメオパシーですっかり元気になった女性のコメント。「何が自分を治したか、はっきり分かっている。それはホメオパシー以外にない」
○ 女王陛下主治医、Dr.ピーター・フィッシャーへのインタビュー(彼の花粉症についての実験について。)
○ 原物質が入っていないのにホメオパシーレメディーが作用するのは、「水の記憶」だと言う科学者がいる。ということで、ベンベニスト博士インタビュー。
○ 以下に示したアイルランドのベルファースト・クイーンズ大学の女性科学者、エニス教授が、ヒスタミンを原物質がなくなるまで薄めたものを、人間の血液細胞に入れることで、反応が起こるかどうかを実験。水には記憶があるという結果がでる。
○ 同じ実験をBBCが取材費をかけて実験し、結果をホメオパシー賛同派と懐疑派に見せるというもの。チンピラ的人間のひとりであるランディというアメリカ人が「自分の出す条件下でその実験を証明したら百万ドル与える」という演出も用意。実験結果は「水には記憶がない」というもの。ランディは、百万ドル払わなくて済んでホッとした表情。しかし「更なるリサーチの価値はある」と締めくくる。

問題は、最後のエニス教授の実験の再現実験です。
このBBCのホメオパシーの放送は、その後、英国、そして世界に大きな影響を及ぼしたことは皆が知るところです。BBCによる自称、厳密な実験結果が「水には記憶がない」ということを支持するものであったため、ホメオパシーには科学的根拠がないというこれまでのホメオパシー反対論者の唯一の根拠を後押しする形となりました。

これによって英国ではホメオパシー否定派によるホメオパシーバッシングの勢いが増し、ホメオパシーは衰退していく傾向になりました。当時のロイヤル・アカデミー・オブ・ホメオパシーと姉妹提携していたザ・カレッジ・オブ・プラクティカル・ホメオパシーのデビッド・ハウ学長もこのBBCの放送内容が大きな波紋を起こしており、危機感をもって嘆いていたとうことです。

奇しくもベンベニスト博士が水の記憶の論文を発表した翌年に、「あの実験は幻想だった!」とする反対論文が紹介され、ベンベニスト博士が世界の物笑いの種となったように、エニス教授の実験結果が否定される形となりました。
エニス教授は、ベンベニスト博士の追実験をしており、ベンベニスト博士の研究結果の基本的妥当性を確認しており、またここで取り上げたオリジナル実験による水の記憶を証明する実験を2回行っています(Brown &Ennis 2001)。
ホメオパシー否定派にとってベンベニストを笑い者にすることに成功したものの、他の者も笑い者にする必要があったのでしょう。エニス教授が生け贄にされたわけです。

しかし、エニス教授も黙ってはいませんでした。BBCに公開実験の詳細プロトコルの開示を求め続けました。

このBBCの放送が十分な効果を発揮した後の二年後、BBCが情報開示に応じたことで、BBCのエニス教授の再現実験はインチキであることが発覚しました。以下、『世界の一流有名人がホメオパシーを選ぶ理由』からご紹介します。

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エニス教授がこの実験に使われたプロトコルの詳細を2004年にようやく見せてもらうことができたとき、自分が行った実験とは似ても似つかないものだったことに驚いたと話している。また、『ホライゾン』が起用した研究者は低級な医療技術者で、大学院の学位もなく、また過去に一度も好塩基球に関する研究を発表したこともないことが明らかになった。

さらにこのプロトコルでは、ホメオパシー薬(高度希釈したヒスタミン)を添加する前に、好塩基球を死滅させると言われている化学物質が使われていたことも明らかになった。

このようにずさんな実験をもって、ホメオパシー薬の効果を適切に評価することは、文字通り不可能だった。

著者は、アメリカのテレビ番組シリーズ『20/20』のインタビューを受け、このBBCの実験が欠陥だらけであることの根拠を示した。『20/20』のプロデューサーは、エニス教授をアドバイザーに据えることを約束したが、研究を行う前に、この調査設計がずさんで欠陥があることを知らされると、エニス教授に相談すると約束しただけで、必ずしも教授の助言を受け入れることまでは約束していないと述べた。

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つまりはこういうことです。
「ホメオパシーのレメディーは、何の物質も入っていないので作用することが不可能」という嘘を数年前よりマスコミを通じて流してきたものの、ホメオパシー商品のセールスは減るどころか伸びる一方という現状に危機感を抱いたチンピラ的人間が、BBCの上層部に潜伏する同胞に依頼して、ホメオパシーをインチキ療法にしたてるための番組を企画したという流れではないかと思います。

最初ホメオパシーはこういうものですよと説明し、肯定的な意見を紹介しながら最後はホメオパシーの有効性の科学的根拠となりえる実験はインチキだったというおちで、見る者に大きなショックと失望、そしてホメオパシーへの不信を与えるために制作された番組ではないかということです。そしてあとはホメオパシー否定派が最後のBBCの公開実験の部分を大々的にとりあげ、ホメオパシーはインチキであると風評を流すために制作された番組ではないかということです。

そのためにランディーというチンピラ的人間を使って演出し、また実験者もわざわざ未熟な者を起用し、その低級実験者に欠陥だらけの実験をさせ、それでも万が一に備え、つまり実験が絶対に失敗するように、事前に好塩基球を死滅させる化学物質を入れていたということです。

こんな卑怯な実験は聞いたことがありません。卑怯にも限度というものがあると思います。ここまで卑怯で大丈夫なのだろうか?と思わずホメオパシー肯定者も心配になるほどの卑怯さです。近代まれにみる卑怯さと言っても過言ではないと思います。そういう意味では逆に評価してもよいのかもしれません。

結果はもちろん、エニス教授の実験結果を否定するもの、すなわち、「水には記憶がない」となりました。それでいて実験を見守るランディーさんは、ホッとした表情を見せるわけです。これがやらせでなくて一体なんなのでしょうか?

ランセットといい、日本学術会議といい、BBCといい、朝日新聞といい、世界の学術機関もマスコミも一体どうなっているのでしょうか?それを探るヒントがスイスのホメオパシー事情に見ることができるかもしれません。

ところでBBCの捏造はこれだけにとどまりません。

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エニス教授の研究(『世界の一流有名人がホメオパシーを選ぶ理由』から)

化学の教授(メデレイン・エニス博士)の主導で行われた重要な研究がある。この教授は、もともとホメオパシーに懐疑的な立場であったが、現在はその著しい効果を認めるようになった(Belon et al., 2004)。

別々の大学と提携する四つの独立の研究所が、アボガドロ定数を超えるヒスタミンの溶液を使って、三六七四回に及ぶ実験を行った。アボガドロ定数を超えるということは、摂取されるなかに原物質の分子が残存していないことがほぼ確実であることを意味する(一〇〇分の一の希釈を一五〜一九回繰り返す。すなわち、100-15 から100-19 の濃度ということになる)。研究者は、ヒスタミン溶液には好塩基球と呼ばれるタイプの白血球を抑制する作用があることを発見した。その効果は、全般的にかなり顕著なものであった(P= < 0.0001)。実験に使われた溶液は研究所ごとに独自に用意され、被験者はテスト溶液の中身については知らされず、データ解析は、実験のどの段階にも関与していない生物学専門の統計学者によって行われている。

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2012年3月20日 (火)

2005年のThe Lancet(ザ・ランセット)のホメオパシーの有効性を否定する論文はいかにして捏造されたか?(その3)

日本学術会議副会長である唐木英明氏が、ホメオパシーは科学的に明確に否定されていると言い、その根拠とした2005年の「ザ・ランセット」の論文は、「この論文の正当性を主張することも、この論文をホメオパシー否定の根拠として利用することも、人間として恥ずかしいことである!」と言っても過言ではないほど、いかがわしさにおいて他の追随を許さない論文です。詳細はこちら。

アンチ・ホメオパシーの急先鋒として有名だったスイス人医師のエッガー博士―は、研究が終わりもしないうちから、自分の研究を提出する予定があることや、ホメオパシー薬は効かないという結果が十分に期待される旨を、『ザ・ランセット』の編集者に伝えていたことはすでに述べた通りです。このことからも、最初からバイアスがかかっていたことは想像に難くありませんが、バイアスがかかっていた証拠となる証言を『世界の一流有名人がホメオパシーを選ぶ理由』からご紹介したいと思います。

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『ザ・ランセット』誌の編集主任ゾーイ・マランは、「エッガー教授は実験に着手するにあたって、ホメオパシーにプラシーボ以上の効果が見いだせるとは期待していないことを認めていた。だから彼の言う“見解の不一致”は最初から見え透いていた。こちらはそれで十分だと考えていた」と認めている(EHM New Bureau, 2005)。
編集部はこのようなバイアスがかかっていたことを読者には伏せておくことにした。

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さて、ホメオパシー否定派の人の中には、ホメオパシーの有効性を示す論文は高度な科学によらない(レベルの低い研究)と根拠なく主張しますが、エッガー博士らの研究チームは、ホメオパシーの試験とアロパシーの各試験の調査設計の善し悪しや、その手法を吟味した結果、質が高いと認められたのは、ホメオパシーの調査が二一件、一般薬の臨床試験は九件だけであったことはすでに述べた通りです。

この研究からは、ホメオパシーの研究は一般の医学研究と比べても高レベルなものが2 倍以上あることがわかります。しかしこの明白な事実について研究者たちは何のコメントもしていません。もちろん、ホメオパシー研究の全てがイコールホメオパシーの有効性を示す論文とはならないでしょう。しかし、ホメオパシーの研究は、ホメオパシーに肯定的な人が真剣にやっており、ホメオパシーに否定的な人はやりたがりません。なぜなら、ホメオパシーの研究を真剣にやるとホメオパシーの有効性を証明してしまうことになってしまうからです。しかし中には、ホメオパシーの有効性を否定するという意図をもって研究をする人がいます。ちょうどエッガー博士のような人です。

エッガー博士らの研究チームは、質の高いホメオパシーの試験21件から、十分な説明もないままに、8件に絞り評価の対象とし、質が高いと認められた21件のホメオパシーの研究と9件の一般薬の臨床試験との比較分析結果は一切出していません。

つまり、おそらくこういうことです。なんくせをつけてホメオパシーの有効性を示す多くの論文を振り捨て、それでもしぶとく残った論文を見てみたら、ホメオパシー研究が21件もあり、一方アロパシー研究がたった9件しか残らなかった。ありゃりゃ、ホメオパシー研究の方が質が高いのが多い……。しかもこのまま21件と9件を比較したらまずいことになる……。なんとかしなければ! 21件の中でも最終的にホメオパシーの有効性の否定につなげることのできる論文の組み合わせを探すのだ! これならなんとかなりそうです! よくやった、ようし、それでいこう! ただし、どの論文を選んだかは言うんじゃないぞ!

おそらくこうして、エッガー博士率いる研究チームは、どの研究を選んだかを何カ月も明かそうとしなかったわけです。詳細はこちら。

2012年3月18日 (日)

2005年のThe Lancet(ザ・ランセット)のホメオパシーの有効性を否定する論文はいかにして捏造されたか?(その2)

日本学術会議副会長である唐木英明氏が、ホメオパシーを「荒唐無稽!」と表現するのであれば、その根拠とした2005年の「ザ・ランセット」の論文は、すでに説明した通り、「いかがわしいにもほどがある!」と表現できる論文です。詳細はこちら。

2005年の「ザ・ランセット」の論文はねつ造論文であることはほとんど明らかであるにもかかわらず、抵抗している人がいることには驚きます。この論文を正当化しようとしている人達には十分注意してください。

今まさに著者の次の気持ちと全く同じ気持ちから、『世界の一流有名人がホメオパシーを選ぶ理由』から、あえて前回の続きをご紹介しようと思います。

「前回述べた懸念材料をもってしても、まだホメオパシー否定派、もしくはホメオパシー否定派に洗脳された人々に、このランセットの論文が、インチキ論文であることが伝わらないのであれば、その他の気になる点も挙げておこう」

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これだけの懸念材料をもってしても、「ゴミのようなデータをいくら解析してもゴミのような結果しか出てこない」比較調査であることが読者に伝わらないのであれば、その他の気になる点も挙げておこう。

例えば研究チームは、どの研究を選んだかを何カ月も明かそうとしなかった。そして、ようやくそれらが公表されても、一つの調査では体重減少の治療のために一種類のホメオパシー薬を選んでいたことが判明し(ほとんどめちゃくちゃである。なぜならホメオパスは、体重減少を促進するホメオパシー薬など一つもないと断言しているからだ)、もう一つの調査は、インフルエンザの予防におけるホメオパシーの有用性を評価したものだった(インフルエンザの治療におけるホメオパシー薬の効き目を証明した大がかりな研究は少なくとも三件あるが、選ばれたのは予防効果を評価した一件の研究で、それはホメオパスが良い結果を期待していない予備調査だった)。

マーク・トウェインがこのような格言を残している。「嘘には三つある。嘘、真っ赤な嘘、そして統計だ」。いわゆる「科学的」な研究を読んだり、理解したりしようとする際には、慎重さが求められる。

引っかけるのは簡単なことである。従来型医学に対するホメオパシーの哲学上、科学上、経済上の挑戦を考えるなら、医療業界の連合体を保守しようとする側が、ホメオパシーの価値を矮小化したり、否定したりするような数値を使って小細工するのに、どんな手を使ったとしても意外ではないからだ。

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つまりはこういうことです。たった8件の彼らが気に入ったホメオパシーの有効性に関する実験論文を選び、どの論文を選んだのかを出すようホメオパシー肯定派が求めてもなかなか出そうとせず、何ヶ月も経って、すなわち、「ホメオパシーに効果がないことが科学的に証明された」という嘘が十分浸透した(=多くの人がそれを信じた)と思われる頃合いになって、やっとしぶしぶ出したわけです。

で、ふたを開けてみたら、彼らがホメオパシーの有効性を検証するために使った論文というものが、ホメオパシーの有効性を検証するのに優れた論文などではなく、そもそもにおいてホメオパシーの原理を無視するような滅茶苦茶なものであったり、予備実験の論文などであったというわけです。そして最後の仕上げに、嘘を作り出したり、科学的に見せるために欠かせない「統計」と呼ばれる技術を使い、無理矢理関連づけた6件のアロパシーの論文と比較分析し、「ホメオパシーはプラセボ効果であるという見解と矛盾しない」という結論を導き出した捏造論文です。

しかし、こんな子供だましの論文がホメオパシー肯定者を納得させることができるあろうはずもなく、エリザベス女王の主治医であるピーター・フィッシャーに代表されるように、当然ながらこの論文に対する批判が巻き起こりました。それだけでなく、とくにホメオパシー肯定者でもない良心ある科学者からも、さすがにこれはひどすぎるのではないかと、声をあげる者が出てきました。クラウス・リンデとウェイン・ジョナスなど、複数の科学者が欠陥論文であると指摘し「ランセット」ともあろうものが、この手の「不備のある」論文を掲載したことに愕然としています。

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