ホメオパシーの有効性に関する科学的根拠(その1)

ホメオパシーがプラセボ以上の効果をもっていることを事実としていることに疑問をもつ人がいるようですので、ホメオパシーの有効性に関する科学的根拠についてご紹介していきたいと思います。出典:日本ホメオパシー医学協会

■最初の二重盲検
このクロスオーバー研究はホメオパスたちによって実施された。この素晴しい研究は11の異なる市において同時進行で行われ、Belladonnaのプルービングに関して15項目が665ページにわたり記されている。
Howard P. Bellows.The test drug proving of the O.O. and L. Society: a reproving of Belladonna (Boston: the American Homoeopathic ophthalmological, otological, and laryngological society, 1906).

コメント
もし原物質を含まないレメディー(砂糖玉もしくは液体)が、原物質が何かを知らされていない人に与えられ、そして与える側もそれが何かを知らされていない状況で、与えられた人の心身にレメディーを含まない本当にただの砂糖玉もしくは液体が与えられた人と比較して、有意の変化を与えたとしたら、第一にレメディーには何らかの作用を与える力があることを証明することになります。さらに、その心身に与える変化にある一定の傾向が見いだされたとき、それはそのレメディーがある一定の作用力をもつことの証明となります。そしてそれがもし原物質としてのベラドーナの特徴と一致するとき、あるいは正反対の特徴と一致するとき、それは原物質の情報をレメディーがもっていることの証明となります。推測するに、11の異なる市において実施されたプル―ビング結果によって、上記の通りレメディーの有効性が証明された論文であると思われます。上記文献の入手および翻訳を進めたいと考えます。

■ホメオパシーとその他の療法の結果を比較した研究
1980年代、「The logic of figures or comparative results of homeopathic and other treatmentsホメオパシーとその他の療法の形態もしくは比較した結果の理論」という本が出版された。この本には、ホメオパシー病院とアロパシー病院の、何十もの病態や死亡率を比較したグラフが納められている。ここには猩紅熱、黄熱病、腸チフスなどの流行病に関するデータも収録されている。
病気の種類にもよるが、ホメオパシー病院では通常100人あたりの死亡者数がアロパシー病院よりも50~80%少ない。
二重盲検によるホメオパシーの研究は第二次世界大戦中に英国政府の資金提供を受けて行われた。マスタードガスによる火傷を負っている人に、ホメオパシーのレメディーを投与すると、プラセボを投与された人と比較して、明確な改善が見られたことがこの調査でわかっている。1982年の再調査ではこの調査に関する統計学的な正当性も立証されている。

Paterson J. "Report on mustard gas experiments." Journal of the American institute of homeopathy. 37(1944): 47-50. 88-92. R.M.M. Owen and G. Ives, "The mustard gas experiments of the British homeopathic society: 1941-1942," proceeding of the 35th international homeopathic congress. 1982, pp.258-259. 

コメント
事実以上の科学的根拠はありません。ホメオパシー病院とアロパシー病院の、何十もの病態や死亡率を比較したグラフにおいて、アロパシー病院の患者の方がホメオパシー病院の患者よりも2倍以上死ぬという統計データは、少なくともホメオパシー医学はアロパシー医学(現代医学)よりも全体として優れていると言うことができます。「The logic of figures or comparative results of homeopathic and other treatmentsホメオパシーとその他の療法の形態もしくは比較した結果の理論」という本をボランティアで翻訳する方がいれば翻訳を進めたいと考えています。

また、マスタードガスによる火傷を負っている人への二重盲検法によるホメオパシーレメディーの有効性に関する調査において、明確な改善が見られたことは、ホメオパシーの有効性がプラセボによるものではない、明確な証拠です。これはマスタードガスによる火傷という急性の症状であること、症状の特徴が一定していることから、有効なレメディーを絞り込みやすく、急性症状へのレメディーの反応の良さは現代医薬を超えるものがあることから、ホメオパシーの有効性を調べる実験においてはとても適切な試験だと考えます。上記文献の入手および翻訳を進めたいと考えます。

つづく。