ホメオパシーに科学的根拠はたくさんあります(その8)

■神経刺激に関する研究
薬理学の教授Karen Nieberは培養液中にラットの腸を入れ、organic thread(手術用の縫合糸の一種と思われる)を用いて、痙攣による腸の収縮を感知するためのセンサーにつないだ。次に、ラットの腸に激しい痙攣を起こすために、培養液中に刺激(アトロピン)を加えた。すると腸は収縮を起こし、計器は強い痙攣状態にあることを示していた。そこにBelladonna 90X(10の90乗倍希釈したベラドーナのレメディー)を加えると、腸は弛緩し、計器が示した痙攣の度合いも下がった。このことはホメオパシーは原物質が無くても作用するということを証明している。Nieber教授は2003年にHans Heinrich Reckeweg awardを受賞し、賞金1万ユーロを獲得している。

12th to 14th of November 2004 Scientific Report-Chang FY, Lee SD, et al. Rat gastrointestinal motor responses meditated via activaion of neurokinin receptors. J Gastroenterol Hepatol 1999; 14:39-45. Cristea A, Nicula S, Darie V. Pharmacodynamic effects of very high dilutions of Belladonna on the isolated rat duodenum. In: Bastide M (ed), Signals and Images. Kluwer Academic Publishers 1997:161-170.

コメント
この種の研究は、ベンベニスト博士も行っていました。
以下『由井寅子のホメオパシー入門』より引用します。

ベンベニスト博士の研究所を訪ねたとき、ちょうど彼が研究している最新の実験を見せてもらったんですね。その実験というのは、モルモットの心臓を吊るし、一分間水を心臓に流し、一分に一回だけアーニカ(Arnica:ウサギギク:事故・けが・出血に合うレメディーとして有名。血液循環の問題や衰弱した心臓にも適合)の15C(10の30乗倍希釈)の水を流すのです。アーニカ15Cの水はもう原物質がありませんね。なのにそのときだけモルモットの心臓がばっくんと動くのです。ベンベニスト博士は「寅子どうだすごいだろう」と得意げに実験を見せてくれました。

ベンベニスト博士についてはこちらをお読みください→ベンベニスト博士――タブーの実験をしたために転落した科学者

このような研究結果からも原物質がなくても作用力があることは明白です。生体の情報伝達は物質どうしの物理的接触によって行われるという考えは生物学者の空想であり、実際は体液を通して伝わる物質の固有振動によって行われています(すなわち共鳴することによって)。そしてこの実験結果はレメディーに原物質の情報が保存されていることを意味しています。ベンベニスト博士は、物質がなくても物質情報さえあれば治療できることをこのような実験によって証明し、デジタル生物学を提唱したのです。
この論文を入手し翻訳を進めたいと思います。